金剛バスが事業廃止へ…
長きにわたって富田林市を中心とする南河内エリアの交通の要であった金剛バス(金剛自動車株式会社)が、2023年12月20日にバス事業を廃止しました。
深刻な乗務員不足がその理由とされており、この金剛バスの廃止は公共交通機関の人材不足が報道によって広く認知され社会に大きな衝撃を与えた事でしょう。
路線の多くは沿線自治体のコミュニティバスという形で残ったことは不幸中の幸いで一部の路線は南海バス、近鉄バスが運行を引き受けています。
金剛バス乗り納めの里山歩き
廃止直前の日曜日、乗り納めのために出かけることにしました。
コミュニティバスに運行が引き継がれない河内線33系統(富田林駅前~平石)、東條線40系統(富田林駅前~吉年)の乗車をマストとして計画を立てました。そのため、行程中にバス停間を徒歩で移動する必要性があったため里山歩きを兼ねてのお出かけとなりました。
河内線33系統(富田林駅前→平石)
まずは富田林駅前からは河内線33系統の平石行きに乗車。平石へ行くのは初めてです。
親戚が河南町のさくら坂に住んでいるため、小さい頃に河内線30系統の河内行きに乗ったことはありました。(さくら坂循環線の時間が合わない時の代替ルートです)
平石バス停の様子。金剛バスの終点はこのような構造のバス停が多いですね。
折り返しの富田林行きを見送り、平石城跡に繋がる山道へと向かいます。
平石城跡から太子カントリー倶楽部の南側にある道は近つ飛鳥風土記の丘に繋がっています。
公園内を下っていき、近つ飛鳥博物館前バス停に到着です。
石川線16系統(近つ飛鳥博物館前→富田林駅前)
近つ飛鳥博物館前からは喜志駅と、富田林駅への路線が発着しています。
今回は富田林駅前行きに乗車しました。
千早線20系統(富田林駅前→消防分署前)
富田林駅前で昼食をとり、千早線20系統の千早ロープウェイ前行きに乗車しました。
こちらは金剛山へのルートとしてさくら坂循環線に次いで乗車頻度が高かった路線ですが、コミュニティバスに移行後は南海バスにより運行されますが千早赤阪村立中学校前止まりとなります。その先へは千早赤阪村が運行するコミュニティバスに乗継が必要となります。
消防分署前からは下赤阪城跡に立ち寄り、棚田を眺めながらのんびりと歩きました。千早赤阪村B&G海洋センターを過ぎると吉年(よどし)の集落です。道を下った先にあるのが金剛バスの吉年バス停です。
東條線40系統(吉年→富田林駅前)
吉年バス停は以前は東阪と呼ばれていた通り、千早線の東阪バス停からもほど近い場所にあります。そのためかこの路線も本数が非常に少なかったです。
廃止後は千早線が代替ルートとなるのでしょうが、小吹、中津原あたりの集落の方は不便になりますね。
南河内エリアの交通を支えてきた金剛バスに感謝
富田林駅前に戻ったところで金剛バスの乗り納めが終わりました。
これまで南河内エリアの交通を支えてきた金剛自動車株式会社にはあらためて敬意と感謝と気持ちを表します。沿線住民ではありませんので日常使いが出来なかったのが残念なところですが、特徴ある車両と緑のカラーリングをしっかりと記憶に留めておきたいと思います。
運行を引き継いだ路線に関しては追々乗ってみようかなと考えています。最後までご覧いただきありがとうございました!
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